正直、抵抗がなかったわけではありません。
VERYの人気連載「家族のコトバ」に
家族で出させていただきました。
人気雑誌からお声かけていただいたという嬉しさもありながら
わたし自身のこと、家族のことを公に話すこと
そして、この内容をどう受け取られるのかという
不安のほうが強かったのが本音ではあります。
病気のこともですし 産後鬱のことも。
もっと大変な方も大勢いらっしゃる中
世の中ではそんなに特別ではないわたしの話は
どう伝わるのだろうと。
発売から10日経ち その間
周りから記事の感想をいくつもいただきました。
そこに多くあったのは「共感」と「励み」という言葉たちでした。
環境も違えば、人によって感じ方も違う。
でも大事な人や 大事な家族があることや
子育てに悩んだり 今一度仕事と向き合っていたり。
どこかしら「共感」できて、それが読んでくれた方の
「励み」になったと言ってもらえたなら
ライターさんに背中を押してもらいつつでしたが
この記事に出てよかったなとおもいます。
感想を寄せてくださった方々、ありがとうございます。
それが、わたしの「励み」になっています。
昨晩もお味噌汁を派手にこぼされた山本家です。
ついでに床掃除もしましたよ。ほほほ。
大好きな人が逝ってしまいました。
映画「パークアンドラブホテル」にて。
経験が少なく、現場での振る舞いがよくわからないくらいだった私にも
変わらず優しく、大きく受け止めてくださったりりィさん。
その後りりィさんのライブに行かせてもらったり
お住いの近くで開催されたライブに行った折には
泊めていただいたこともあって
たくさん相談に乗ってくださいました。
娘たちの誕生も報告させてもらって
いつかりりィさんに抱っこしてもらう約束でした。
いろんな人間がいる業界の中で
心から信頼出来るありがたい素敵な大先輩で。
こんな人が先にいてくださるなら頑張れると
りりィさんの存在自体が私の力になった
ほんっとうに大好きな人です。
また会いたいです。
自分の出演作品、家ではあまり見ないのですが
今日だけは見ます。
心からご冥福をお祈りいたします。
新生活のバタバタの中
人生で初めて自分の誕生日を忘れていました。
家族に祝ってもらって
なんとか35歳を覚悟することができ。
言うてる間に下の子の1歳の誕生日が迫ってきています。
月並みな言い方しかできませんが
本当に毎日嵐のように過ぎ去っていきます。
お年寄りか!というくらい早起きな次女に毎朝起こされ。
日中はひたすら早送りで動き。
夜は絵本を読み聞かせながらこっちがウトウト。
時々止まっちゃうお話に長女から注意が入り。
最後は気絶するかのように落ちる。
子供2人の成長を記憶できているのか。
気持ちに気付けているのか。
あれでよかったのか。これでよかったのか。
心配したり 不安になったり。
手が回らない色んなことに焦ったりもするけれど。
良くも悪くも、毎日色んなことが起きて。
最高におもしろい日々す。過去最高に。
今日は 下の子がお腹にきてくれて
それをどう長女に伝えようか考えていた時に
大きな助けになっただいすきな絵本を紹介させてください。
『おへそのあな』 長谷川義史
おなかの赤ちゃんは お母さんのおへそから
外の世界や家族を見てるよ、聴いてるよ。
みんなが嬉しそうに待っててくれるのを
素晴らしい外の世界を、楽しみにしてるよ。
そんな可愛いお話です。
生まれてくる赤ちゃんにプレゼントを用意する姉弟
誰に似てるか、いまから楽しみにしているおじいちゃん
栄養バランスを気にかけるおかあさんに
おなかに歌い掛けるおとうさん
頭が下の赤ちゃんの体勢にあわせて
ところどころ逆さまに書かれたイラストも面白く
うちの長女はよくひっくり返して読もうとしてました。
「あかちゃんみえてるんだねー きこえてるかなー」
何て言いながら
自分にも家族が増えんだと、絵本を通して実感し
楽しみにしてくれているようでした。
妊娠中の私も読んでいて心が温まる。
そんな絵本です。
朗読が苦手だった私の母は
なかなか絵本を読んでくれませんでしたが(笑)
いま娘との絵本の時間は、だいすきで大切な時間。
またぜひ紹介させてください。
「ママ、やさしいね」
最近長女がこんなことを言ってくるようになりました。
一見、ほほえましい会話の中での「娘からの嬉しい一言」
のようですが
「その技法、早くも手に入れたか」
とひねくれた私は思ったのでした。
実際、一日一回は怒っちゃうのでね。
こどもは、特に小さい子どもはマイペースです。
いいんです、それで。そういう生き物だから。
でも、そうはいっても親の朝は忙しい。
親のペースにある程度付いてきてもらわないと
この後の仕事や予定に支障が出るわけです。
そうならないように余裕を持たせて朝の支度を・・・
なんて出来ません。したいけど。
不思議とその余裕をぶち壊す様々なトラップが
日替わりで面白いように起きます。
そこで親は、いえ、私が言います。
「はーやーくーしーてーーーーー」
それで早くなった試しがありません。
で、なんの本か忘れたけど
そこに書いてあったのが次の技法。
『こどもに早くして欲しい時は
「早い!早いぞ!」と言ってみてください』
ほんまか、それ。
早くない人にそれ言うのかー
なんて思いながらも、ある朝使ってみました。
忙殺の朝、ちんたら妄想の世界に浸りながら
渡した靴下を穿かずに振り回している長女に。
「すごいね!早いぞ!早い早い!」
早くなりましたよね、一瞬で。
リモコンで早回しボタンを急に押された人のように。
で、何の話かというと
冒頭の「ママ、やさしいね」に話は戻るわけです。
それを言われた私は「うぐっ」と声を詰まらせ
そのすぐ後から声のトーンすら、よりやわらかくしてました。
意識的にか無意識的にかは自分でもわからず。
娘の言葉通り『やさしく』ありたいと
そう思ってくれてるんやったら期待に応えたいと
気持ちや体が働いたんでしょうかね。
嘘でしょってくらい単純なだけかな。
わたしたち親子が。
どちらがどちらの手のひらで
踊ったり踊らされたりしてるのかはわかりませんが
嫌な気持ちにはならない、こういった踊らされ方は
まあいっか。心地良いので。
我が家での最近の技法、もとい『魔法』でした。